真宗大谷派西敬寺

浄土(じょうど)

漢訳無量寿経の「清浄国土」を2字につづめた言葉。<清浄>は『史記』(始皇本紀)に(国土)内外清浄とある。また<浄刹(じょうせつ)>ともいう。この場合の<刹(せつ)>は、サンスクリット語ketra(土)の音写。浄福な永遠の世界のことで、これにたいして、現実の世界は<穢土(えど)>と称された。穢土を凡夫の世界とすれば、浄土は仏の世界(仏界、仏国、仏刹)となる。仏教思想史上、浄土は、<来世浄土>(往く浄土)・<浄仏国土>(成る浄土)・<常寂光土>(在る浄土)の3種類に分けられる。(岩波仏教辞典)