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ぶっせつきょう

ようしんさんぞうほっじゅうしょううけたまわりてやく

  かくのごとき、われきたまえき。いちぶつしゃこくじゅぎっどくおんにましまして、だいしゅせんひゃくじゅうにんともなりき。みなこれだいかんなり。しゅうしきせられたり。ちょうろうしゃほつもくけんれんしょうせんねんしゅはんなんなんきょうぼんだいびんこうひんはっ、かくのごときらのもろもろのだい、ならびにもろもろのさつさつもんじゅほうおういつさつけんだいさつじょうしょうじんさつ、かくのごときらのもろもろのだいさつ、およびしゃくだいかんいんとうりょうしょてんだいしゅうともなりき。

  そのときに、ぶつちょうろうしゃほつげたまわく、「これより西さいほうに、じゅうまんおくぶつぎて、かいあり、づけてごくらくう。そのぶつまします、ごうす。いまげんにましましてほうきたまう。   しゃほつ、かのなんのゆえぞづけてごくらくとする。そのくにしゅじょう、もろもろのあることなし、ただもろもろのらくく、かるがゆえにごくらくづく。

  またしゃほつごくらくこくにはしちじゅうらんじゅんしちじゅうもうしちじゅうぎょうじゅあり。みなこれほうをもって、しゅうそうにょうせり。このゆえにかのくにを、づけてごくらくう。

  またしゃほつごくらくこくには、しっぽういけあり。はっどくすいそのなかじゅうまんせり。いけそこにもっぱらこんしゃをもってけり。へんかいどうあり、こんごんごうじょうせり。うえろうかくあり、またこんごんしゃしゃくしゅのうをもってしてこれをごんじきせり。いけなかれんおおきさしゃりんのごとし。あおいろにはあおひかりきいなるいろにはきいなるひかりあかいろにはあかひかりしろいろにはしろひかりあり。みょうこうけつなり。しゃほつごくらくこくには、かくのごときのどくしょうごんじょうじゅせり。

  またしゃほつ、かのぶっこくには、つねてんがくす。おうごんとす。ちゅうろくに、てんまんる。そのくにしゅじょうつねしょうたんをもって、おのおのこくをもって、もろもろのみょうれて、ほうじゅうまんおくぶつようしたてまつる。すなわちじきをもって、ほんごくかえいたりて、ぼんじききょうぎょうす。しゃほつごくらくこくには、かくのごときのどくしょうごんじょうじゅせり。

  また次に、しゃほつ、かのくににはつねしゅじゅみょうざっしきとりあり。びゃっこうじゃくおうしゃりょうびんみょうとりなり。このもろもろのしゅちょうちゅうろくこえだす。そのこえこんりきしちだいぶんはっしょうどうぶん、かくのごときらのほうえんちょうす。そのしゅじょう、このこえおわりて、みなことごとくぶつねんじ、ほうねんじ、そうねんず。しゃほつなんじ、このとりじつにこれざいほうしょしょうなりとおもうことなかれ。いかん。かのぶっこくにはさんあくしゅなければなり。しゃほつ、そのぶっこくには、なおさんあくどうなし。いかにいわんやじつにこのもろもろのしゅちょうあらんや。みなこれぶつほうおんをしてせんせしめんとほっして、へんしてしたまうところなり。しゃほつ、かのぶっこくには、ふう、もろもろのたからぎょうじゅおよびたかたもううごかすに、みょうこえだす。たとえばひゃくせんしゅがくどうともすがごとし。このこえもの、みなねんねんぶつねんぽうねんそうこころしょうず。しゃほつ、そのぶっこくには、かくのごときのどくしょうごんじょうじゅせり。

  しゃほつなんじこころにおいてかん。かのぶつなんのゆえぞごうする。しゃほつ、かのぶつこうみょうりょうにして、じっぽうくにらすに、しょうするところなし。このゆえにごうしてとす。またしゃほつ、かのぶつ寿じゅみょうおよびそのにんみんも、りょうへんこうなり、かるがゆえにづく。しゃほつぶつじょうぶつよりこのかた、いまにじっこうなり。   またしゃほつ、かのぶつりょうへんしょうもんあり、みなかんなり。これさんじゅるところにあらず。もろもろのさつしゅもまたまたかくのごとし。しゃほつ、かのぶっこくには、かくのごときのどくしょうごんじょうじゅせり。

またしゃほつごくらくこくしゅじょうまるるものは、みなこればっなり。そのなかに、おおいっしょうしょあり、そのかずはなはだおおし。これさんじゅくこれをるところにあらず。ただりょうへんこうをもってくべし。   10 しゃほつしゅじょうかんものがんおこしかのくにまれんとがんずべし。いかん。かくのごときのしょじょうぜんにんともいっしょすることをればなり。   11 しゃほつしょうぜんごんふくとくいんねんをもって、かのくにまるることをべからず。

しゃほつ、もしぜんなんぜんにょにんありて、ぶつくをきて、みょうごうしゅうすること、もしはいちにち、もしはふつ、もしはみっ、もしはよっ、もしはいつ、もしはむい、もしはなのいっしんにしてみだ   12 そのひとみょうじゅうときのぞみて、ぶつ、もろもろのしょうじゅと、げんじてそのまえにましまさん。このひとわらんときこころてんどうせずして、すなわちぶつごくらくこくおうじょうすることをん。   13 しゃほつわれこのるがゆえに、このごんく。もししゅじょうありてこのせつかんものは、がんおこしかのこくしょうずべし。

  14 しゃほつがいまぶつどくさんだんするがごとく、   15 とうほうに、また、しゅくぶつしゅそうぶつだいしゅぶつしゅこうぶつみょうおんぶつ、かくのごときらのごうしゃしゅしょぶつましまして、おのおのそのくににして、こうちょうぜっそうだして、あまねさんぜんだいせんかいおおいて、じょうじつごんきたまう。なんじしゅじょうまさにこのどくしょうさんするいっさいしょぶつねんせらるるきょうしんずべし。

  16 しゃほつなんぽうかいに、にちがつとうぶつみょうもんこうぶつだいえんけんぶつしゅとうぶつりょうしょうじんぶつ、かくのごときらのごうしゃしゅしょぶつましまして、おのおのそのくににして、こうちょうぜっそうだして、あまねさんぜんだいせんかいおおいて、じょうじつごんきたまう。なんじしゅじょうまさにこのどくしょうさんするいっさいしょぶつねんせらるるきょうしんずべし。

  17 しゃほつ西さいほうかいに、りょう寿じゅぶつりょうそうぶつりょうどうぶつだいこうぶつだいみょうぶつほうそうぶつじょうこうぶつ、かくのごときらのごうしゃしゅしょぶつましまして、おのおのそのくににして、こうちょうぜっそうだして、あまねさんぜんだいせんかいおおいて、じょうじつごんきたまう。なんじしゅじょうまさにこのどくしょうさんするいっさいしょぶつねんせらるるきょうしんずべし。

  18 しゃほつほっぽうかいに、えんけんぶつさいしょうおんぶつなんぶつにっしょうぶつもうみょうぶつ、かくのごときらのしゃしゅしょぶつましまして、おのおのそのくににして、こうちょうぜっそうだして、あまねさんぜんだいせんかいおおいて、じょうじつごんきたまう。なんじしゅじょうまさにこのどくしょうさんするいっさいしょぶつねんせらるるきょうしんずべし。

  19 しゃほつほうかいに、ぶつみょうもんぶつみょうこうぶつだつぶつほうどうぶつほうぶつ、かくのごときらのごうしゃしゅしょぶつましまして、おのおのそのくににして、こうちょうぜっそうだして、あまねさんぜんだいせんかいおおいて、じょうじつごんきたまう。なんじしゅじょうまさにこのどくしょうさんするいっさいしょぶつねんせらるるきょうしんずべし。

  20 しゃほつじょうほうかいに、ぼんのんぶつ宿しゅくおうぶつこうじょうぶつこうこうぶつだいえんけんぶつざっしきほうごんしんぶつしゃじゅおうぶつほうとくぶつけんいっさいぶつにょしゅせんぶつ、かくのごときらのごうしゃしゅしょぶつましまして、おのおのそのくににして、こうちょうぜっそうだして、あまねさんぜんだいせんかいおおいて、じょうじつごんきたまう。なんじしゅじょうまさにこのどくしょうさんするいっさいしょぶつねんせらるるきょうしんずべし。

  21 しゃほつなんじこころにおいてかんなんのゆえぞ、づけて、いっさいしょぶつねんせらるるきょうとする。しゃほつ、もしぜんなんぜんにょにんありて、このしょぶつしょせつおよびきょうかんもの、このもろもろのぜんなんぜんにょにん、みないっさいしょぶつのためにともねんせられて、みなのくさんみゃくさんだい退たいてんせざることを。このゆえにしゃほつなんじ、みなまさことばおよびしょぶつしょせつしんじゅすべし。   22 しゃほつ、もしひとありて、すでがんおこし・いまがんおこし・とうがんおこして、ぶっこくまれんとおもわんものは、このもろもろのひと、みなのくさんみゃくさんだい退たいてんせざることをて、かのこくにおいて、もしはすでしょうじ・もしはいましょうじ・もしはとうしょうぜん。このゆえにしゃほつ、もろもろのぜんなんぜんにょにん、もししんあらんものは、がんおこしてかのこくしょうずべし。

  23 しゃほつがいましょぶつどくしょうさんするごとく、かのしょぶつも、また、どくしょうせつして、このごんさく、しゃぶつじんなんして、しゃこくじょくあくこうじょくけんじょくぼんのうじょくしゅじょうじょくみょうじょくなかにして、のくさんみゃくさんだいて、もろもろのしゅじょうのために、このいっさいけんしんがたほうきたまうと。   24 しゃほつまさるべし。われじょくあくにして、このなんぎょうじて、のくさんみゃくさんだいて、いっさいけんのために、このなんしんほうく。これをはなはだかたしとす。

  25 ぶつ、このきょうきたまうことをおわりて、しゃほつおよびもろもろのいっさいけんてんにんしゅとうぶつしょせつきたまえて、かんし、しんじゅして、らいしてりにき。

ぶっせつきょう

科文
  1. 序文➡
  2. 正宗分(2)
    1. 讃極楽依正(2)
      1. 略讃依正➡
      2. 広讃依正(2)
        1. 讃依報荘厳(2)
          1. 総釈土名➡
          2. 別讃勝相(4)
            1. 讃宝樹荘厳➡
            2. 讃宝池荘厳➡
            3. 讃天楽地華➡
            4. 讃化鳥風樹➡
        2. 讃正報荘厳(2)
          1. 総釈仏名➡
          2. 別讃聖衆➡
    2. 勧念仏往生(2)
    1. 明念仏往生(2)
      1. 往生因(2)
        1. 総勧発願➡
        2. 別教念仏➡
      2. 往生果12➡
    2. 引証誠勧信(5)
      1. 以自証知見勧➡
      2. 引多仏証誠勧(2)
        1. 例自讃嘆➡
        2. 挙他讃嘆(6)
          1. 東方➡
          2. 南方➡
          3. 西方➡
          4. 北方➡
          5. 下方➡
          6. 上方➡
        3. 示現当利益(2)
          1. 釈経名正勧➡
          2. 挙発願益勧➡
        4. 挙諸仏讃我勧➡
        5. 結成勧信心➡
  3. 流通分➡